「おはなしのたからばこワイド愛蔵版(4) カメのえんそく」 みんなの声

予想はしていましたが、ま〜徹底したのんびりぶりです。

ユックリッチ・ノビリーナ・アセラーズの三人家族の名前にも笑いました。

遠足に行こうと思い立った日から、海にするか山にするかで一日、お弁当に何を持っていくかで一日、もういつ出発するの〜？ってしびれが切れちゃいます（笑）。

一日でこれだけの会話と考えたら、一日かけてゆっく〜り話していたのかな〜？
カメさんたちのペースには、まいります。

やっと目的地に着いたと思ったら、・・・・・・。

お弁当は、いつ彼らの口に入るのかしら〜？

セカセカしている私たち人間も、もう少しゆっくりな生活を見直してみるのもよいかもしれませんね。

のんびりとしたカメの民話。
カメ系のお話ってゆっくりしたものが多いなという印象なのですが、このお話は特にゆっくりで笑えます。
３ターンくらい会話するともう次の日になってしまうのですが、そのたびに息子カメががっかりしていそうな姿がしのばれてまた笑えます。

２歳の息子は一目でこの絵本が気にいったようで毎日持ってきます。
イラストがイギリスっぽくておしゃれなのがまたいいですね。
色彩がはっきりしているところが気にいっているのかもしれません。

昔話をおしゃれな挿絵で楽しめるところがこの絵本のとてもいいところなのでは、と思います。

まさしく「スローライフ」のカメさん一家のお話です。
面白いお話ですが、私たち夫婦の性格も似ていて、他人事とは思えませんでした。
とくに夫は「今日やらなくていいことは、また明日に」というタイプなので、物事が先にすすみません。
缶詰のお弁当はいいアイディアでしたが、近頃の缶切りいらずのパッカンだったらもっとよかったですね。

みなさんの評価をみると、いつも辛口が多い私もびっくりなくらい、一つ星や二つ星を付けている人がいてびっくりしましたが、そのうちの一人の方が原作とは全然違うと書かれていて、なら原作ってどんな話なの？と興味津々です。

でも、私は原作を知らないからか、この話はこの話で結構楽しめました。なんか、最初の2ページくらいは、え？って感じでしたけれど、ここまで“のんびり”を貫徹してくれると心地よいですし、逆に山登りが始まった時点で夜にも登っている？（もしくは止っているのかな？　不明ですが）のをみて、そんなに時間をかけてまで一つのことを成し遂げる粘り強さや、それを楽しみをとっておくという心の広さ？　に、なんかほれぼれしちゃいました。そして、そんなに何日も食を取らなくてもいいというのも、すごいなぁと思ってしまいました。

一体、息子カメのアセラーズはいつ戻ってくるのかな〜。スケールが大きすぎで、結構好きです！！

この、おはなしたからばこシリーズ。
絵本ナビの企画で初めて知りました。
正直、４歳の長女にはまだ難しいので、自分用に読みました。

タイトル通り、かめさん家族が遠足に行くお話なのですが、まずかめさんたちの名前がおもしろいです！
そしてかめさんたちなので、動きがのんびりゆったり。だって出発するまでに何日もかかるのですもの（笑）。

でもこういうスローライフが大事なんだろうなぁと感じました。
せわしい現代に生きていると尚更。せめて子どもとの時間はこうしたのんびりゆったりが必要だろうなぁと。大切なことに気づかせてくれた本でした。

　貼り絵も使った絵が　とても個性的です。色使いや画面構成など、現代的でおしゃれな感じです。

　カメは「あゆみがのろい」ものですが、これは、ユックリ、アセラズ、ノンビリしたカメの一家のおはなし。　

　「遠足に行くぞ！」となったのはいいのですが、行くまでに何かと時間がかかります。だって、ユックリ、アセラズ、ノンビリですからね。お弁当の中身を決めるのにも一日かかるのです。ちなみに、行先は「山」、お弁当は「缶詰」です。

　「あせらない　あせらない。おたのしみは　あとにとって　おくもんだ」という言葉が繰り返されます。繰り返しの面白さが　このおはなしの「要（かなめ）」です。この言葉が出てくるたびに、思わず「ニヤッ！」

　小さな体でユックリ歩くカメ一家にとって、山登りは大変なこと。「やまのぼりはたいへんだね」「たいへんだから　たのしいんだよ」という言葉が心に残りました。

　とうとう到着、さてさて、お弁当♪　という時に、なんと、缶切りがない！！

　思わず「えっ！？」と声がでてしまいました。カメの息子が缶切りをとりに帰ります。お父さんの「あせらない、あせらない」という声に送られて・・・。

　気を長ーくして読むことも、このおはなしの要ですね（笑）

詩的センスが高い魅力的な文と、デザインセンスが高いかわいい絵が
見事ですね！！

遠足の話題が出た頃は、新月に近いお月様でしたが、
頂上に着いた時には満月になっていましたね。
時間の経過を、お月様で現しているところがステキです☆

5歳の娘は、カメさん達のごはんが心配で、
「私がとりに行ってあげる〜！！でも、お兄ちゃんに
頼んだほうがはやいかな？」と言っていました。
お兄ちゃんというのは、よく山に登っている私の弟のことです。

私が「カメさんのパパは、いつも何て言っていたっけ？」と聞いたら、
「あっ！あせらず、あせらずだね。やっぱり私が行く〜！！」と。

誰かのために動こうとする、娘の優しさに触れて、
心がほっこりするヒトトキでした♪

4歳の息子と読みました。

繰り返しの言葉が楽しい、のんびり亀さん一家の話。
「トックリコッコ〜　トックンコ〜」の音も繰り返し、
なぜだかとても気持ちがいい。
こちらの気分ものんびりしてきます。
そして、イラストがとてもステキ。
ちょっとぱっきりした色合い、構図、そしてトーンの使い方など、私好み。
山の頂上についたあとの、黒い地に大きな月と無数の星が光っている、
文章のない見開きは、
かめさんたち、こんな美しい夜空が見られて長ーい山登りの甲斐があったねー、という気持ちにさせれました。
こちらもほっこりしました。

そして、最後のオチも笑っちゃいました。

息子はまあまあ楽しかったみたいです。

のんびりやさんのカメの親子のおはなし。
みんなで遠足に行こうと思い立つのですが、遠足の説明に一晩かけ、どこに行くかに一晩かけ、なかなかおはなしが進みません。
好奇心旺盛で遠足が楽しみな息子にお父さんカメは「楽しみは後に取っておくものだ」と言って、ゆったりと構えています。そんな姿が、日々子供をせかしてしまっている自分には衝撃的でした。
人間に当てはめても、実際にはありえないおはなしですが、いつでもどんな状況でも、あせらず、慌てず、大切な場面では子供を信じ、自主性を尊重するカメの夫婦の姿がとても素晴らしく、自分を省みることができました。
子供と一緒に楽しんで読みましたが、大人の心に突き刺さる内容の絵本だと感じました。

イギリスの民話だったとは知りませんでした。
ゆっくりしたカメの会話に、読んでいる私も、のーんびりした気持ちになってしまいます。
絵は、構成がとてもおもしろいです。おしゃれな感じもします。
眠る前や、お休みの日にでも読みたい本です。