日本での初版は1964年と、かなり古い本ですが、時代や古さを全く感じさせない。面白い昔話がたくさん載ってました。
この本は、デンマークの昔話集だそうです。
表題作は「ものいうなべですが」
それ以外に「かあさん子のたからさがし」「まぬめなむすこ」「ふしぎなはいのう」「なんでも信ずるおひめさま」「おいしゃでたんてい」「しあわせばあさんものしりばあさん」「こしぬけのかいぶつたいじ」が載っています。
風刺が効いていて、ユーモラスであったり、とんちが効いていたり…。読んでいて、クスクス笑ってしまいました。
特に「かあさん子のたからさがし」「おいしゃでたんてい」「なんでも信ずるおひめさま」は、お薦めです。
ただ、最近の子どもたちは見た目が古い本をあまり手にしてくれないので、いっそのこと、周りにいる大人が声に出して音読してあげるとか、完全に覚えて「語って」あげるのも、興味をひきだすいい方法かもしれません。
一度ハマったら、どんどん読みたくなる面白さがあります。