なんて素敵なナンセンス・ワールド。次にどうなるかがまったく読めないので、読み進むうちページをめくるのがどんどん楽しみになっていきます。最初は「ヘンなの」という顔で聞いていたうちの長男も、「ヘビが食べたらどうなるの?」「こうなる!」「ブキャ!」の繰り返しにいつしかハマり、しまいには「ブキャ!」と聞くだけで「キャハハハハ!」と大笑い。読んでるこっちも調子に乗って、「ブキャ!」の声がずんずん大仰になっていくのでした。
もちろん読むのは一度きりでは終わりません。「おしまい」と本を閉じるたびに「もう1回!」という長男の熱烈なリクエストを受け、最初の1日だけで10回は読みました。子どもはその間飛び上がってゲラゲラ笑いっぱなし、親子そろってすっかり楽しい気分になりました。
同じパターンをくり返しながら奇抜な展開を広げる文章と、なにもない広大な土地に続く道を2人がさりげなく歩いていく絵が、独特のリズム感を生み出しています。親子で大笑いしたい日におすすめの絵本です。