小さな小さな黒い魚、スイミー。果てしなく広く、深い海には、いろいろな色の、様々な生き物が生存しています。その中を、悠々と、楽しそうに、泳いでいくスイミー。海の怖さよりも、生きることの喜びを、小さなからだで伝えてくれています。
岩陰で怯えている小魚たちを見て、スイミーは彼らにもそれを伝えようとしますが、娘も他の魚たちと同じように、「でも、出てきたら、大きなお魚に食べられちゃうよ」と、不安がっていました。
けれども、スイミーの名案に、勇気百倍!
「あっ、ここにちょっとスペースがあるよ!」と、心配したりしながらも、大きな魚を押しのけ、前へ前へと進んでいくスイミーたちの勇姿を笑顔で見つめていました。
最初のページでは、“His name was ・・・”の後に、 “Swimmy!”と、叫ぶのを楽しんでいる娘ですが、いつか谷川俊太郎さんの訳で読んであげたいなと、親としてもう1つの楽しみを抱いています。