家の造りも、髪型さえも皆同じ・・。 そんな小さな国に住む少年「ウエズレー」。 みんなと同じ事を嫌う、虐められっ子のウエズレーが、夏休みの自由研究に選んだテーマは、「自分だけの文明を創り出す」という壮大なものでした。 この自由研究・・・ ある日、庭に飛んできた不思議な種を、大事に育てるところから始まります。やがて、大きく育ったその植物から、食物、衣服、薬を作り、ウエズレーの周りには、徐々に人々が集まってきました。そこで、ウエズレーは遊びや時間、この国だけの文字を考えだし、見事に自分だけの文明を作り出すことに成功しました。
それからというもの・・・ もう、ウエズレーを虐める子は、誰もいなくなりました。
独創性溢れる物語の展開に、引き込まれてしまいました。
この本は、学校の読み聞かせで、一人のお母様が読んでくださったそうで、本好きの次男が教えてくれました。
私も読んでみて、大満足! 数日後、「ウエズレーの国、買ったのよ。」 ・・・ って方が数人いたのにも納得でした。 きっと、子どもたちが帰ってお話したのでしょうね。
私も今度、高学年の読み聞かせでこの本を読んでみようと思っています。(高学年でも充分楽しめそうです)
一人でも多くの人に読んでほしい、お薦めの一冊です。