「はじめてのおるすばん」 みんなの声

この絵本は（３才の子がお留守番ひとりで出来て偉かったね）
という教育本のような感じだと思います。
娘はお留守番頑張ったんだね、と読後言っていましたが
私はあまり好きになれないです。
ひとり遊びしている子どもに、お母さんは「お留守番お願いね」と
あっさりヒトコトいって出かけてしまいます。
すぐ帰るといいながら、留守中来客がふたりもあって、不躾にポストから
家の中をのぞくおじさんに驚かされたり、対応に困って不安で涙ぐんでしまう
女の子の気持ちを考えるとかわいそうでいられません。
お母さんは「もし誰かがきてもあけてはいけないよ」とか「お母さんはいません、
ていうのよ」なんておしえてあげていたのかなぁ。
その辺がもう少し描かれていてもいいのでは、なんて思いました。

長女が保育園で借りてきたもの。表紙は目にしたことがあるもので、読んでみたら懐かしい感じがしました。ポストから覗いているあの目！あー、子供の頃読んだことあったなあと思い出しました。
お留守番を頼まれて、ちょと誇らしげ、でも心細くて不安で・・・。そんな気持ちが子供たちには伝わったようです。

私が子供に一人でお留守番をさせたのは、多分長男は小学生になってから、長女は５さいぐらいの時だったと思います。みほちゃんは偉いなあと思うと同時に、昔のおかあさんは大胆だったのねと思ってしまいました。他の絵本にもありますよね。３、４さいぐらいでお留守番する話。今は、いろいろと物騒なので、ちょっと３歳の子供にはお留守番させたくありません。

山本まつ子さんの絵が、みほちゃんの気持ちの変化をよく表していると思いました。ドキドキしてスカートのすそをきゅっとにぎりながら「ぴん・ぽーん」を聞いている姿など、胸が締め付けられるような気がしました。

３歳のみほちゃんがおかあさんからお留守番を頼まれて一人ではじめてのお留守番を経験します。
「こづつみ」が届いたことを知らされても「いりましぇん」と追い払ってドアを開けなかったり、新聞屋さんをめだまのおばけと思って怖がったり、３歳児の視点で絵本が描かれている絵本だなと思いました。
「お留守番」を無事こなしたみほちゃんにおかあさんがちゃんとご褒美の大好きなプリンをあげて絵本の内容が締めくくられていますので、本当にお留守番頑張ったんだということが子どもにも理解できますね。

うちの４歳の息子はお留守番をする意欲があるのですが、ここだけの話、まだちょっと・・・。
隣にお店があるので、私はそこに５分以内で買物してくる時、お留守番をお願いすることがあります。
｢ベルがしてもあけちゃダメよ｣ってお約束して行くのに、私が急いで帰ってきて、ベルをわざとならすと、バシャと玄関の鍵を開けてしまうのでした。
これじゃと思っていた時、｢そろそろ、『はじめてのおるすばん』読んでみようかな？｣と思いました。
私も３０年近く前に読んだ名作でした。
息子には、まだ難しいお話かななんて避けていたところがありましたが、むしろ遅かった位で、お話の内容私が思っていたほど、難しくなかったです。
みほちゃんは、むしろ用心して鍵を開けませんでした。
｢今度は上手にお留守番してみようかな？｣と息子のやる気を出してくれました。
｢プリンじゃなくていいから、お土産買ってきてね｣って、しっかり頼まれてしまいました。

うちの子が今３歳です。
ちゃんと玄関の扉を開けないで、じーとみほちゃんなりに考えて応待していた。
お留守番て思わずお客様、電話。
子供ながら一人では怖いですよね。
うちの子ならお母さんが戻ってきたら大泣きだろうな。
でもみほちゃんは、泣かないでちゃんと
お母さんにお留守番のご報告をしていた。
偉いですね。
しんぶんやさんのポストを開けての目はさぞ怖かったでしょうね。
みほちゃんのお母さんもみほちゃんの顔を見たらホットしたでしょうね。ちょっと成長したって。

昔からありましたよね？子供の頃は、あまり好きな絵ではなかったのだけど、今見ると、レトロな感じが何とも言えずいいと思えます。（絵本の趣味って、昔からず−っと好きな本もあるし、子供の頃はすごく好きだったのに、今見ると今イチだったり、この本のようにその逆もあったり・・・色々あって、だからよけい楽しいですね？）
３才のみほちゃんが、はじめてひとりでおるすばんするお話です。郵便屋さんがきたり、新聞やさんがきたり、大人にしてみれば何でもないことが、小さな子にとっては、ほんとにドキドキすることだったりします。子供がドキドキを共感できる、優れた描写が魅力です。ラストシ−ンは、誰もがニコッとするでしょう！
低学年の子が、ひとりで読むのに、ちょうどいい長さのお話です。（もちろん、お母さんが読んであげてもいいのですが・・・。）

みほちゃんはママに頼まれて初めてお留守番することになりました。ママがいてるときには自信をもってお留守番すると言ったみほちゃんなのに、ママが出て行くととたんに心細くなります。ここからの描写がとても巧みで、みほちゃんの不安げな思いをよく描いていると思います。大人からみれば何ともないことも子どもの視線からみれば、それは恐いものにかわるんだということがよく分かります。ママが帰ってきて、おみやげのプリンを食べているみほちゃんの幸せそうな顔がいいですね。

私が子供の時に、買ってもらった絵本で、今でもよく覚えています。
初めてお留守番したときの、ドキドキ感と恐怖心、それでも、お母さんとの約束を守って、玄関のドアーを開けなかった、子供の気持ちが、とてもよく表している本です。
これから、お留守番をお願いしようと、考えているお母さん、子供さんに読んであげるといいですよ。

私は小さい時から絵本が大好きでよく親に読んでもらってました。寝る前の絵本は特に大好きだったのですが、その中でも印象に残ってるのが「はじめてのおるすばん」です。
初めてお留守番する主人公のみほちゃんの気持ちが痛いほどわかるジーンとくる作品です。わたしもお留守番するのが不安でなかなかできなかったのですがこの本を読んで頑張ってみようって勇気を与えられた事を覚えています。お留守番する前に「帰ってきたらちゃんとベルを３回鳴らしてね」ってよく言ったものでした(笑)ぜひ読んでもらいたいなって思います