上方落語のテンポの良さは、読んでいて気持ちがよくなります。
『天狗さばき』がこんな楽しい絵本になるんですね。
布に型染めて描かれた絵も味があります。
さて、「あんた どんな夢 みたん?」と女房に聞かれ、「ゆめなんか みてへんで。」から夫婦喧嘩。
仲裁に入った者が事情を聞いてあきれつつもやっぱり「ほんまは どんな ゆめを みたんや?」に主人公の男は・・・。
この繰り返しが愉快なのと、だんだん大騒ぎになっていくのが楽しい。
後半、拷問にかけられた絵に大笑い。
そして、極めつけのおちへ向けての天狗の登場と、そのせりふにまたまた笑わずにはいられません。
落語と絵本は本当に相性がいいなあ〜と思える作品です。