丸くてかわいらしい石くん(「ぼく」とあるので、勝手にくんづけします)は、長い長い歴史の中を、森の中の同じ場所でいろんな動物たちに囲まれて過ごしていました。
イタチにうんちをされたり、おならをかけられ、「石にしみいるイタチのおなら」と困った顔の石くんの姿に、娘は大笑い。かと思えば、オオカミが、なくした子どもを思い、石くんを抱き続ける場面では、とても悲しげな表情で絵本と私の方を見ていました。
ちなみに、表紙の絵は、恐竜が何かのたまごと間違えて、石くんをガブリとかみついた場面だそうです。石あたまだから大丈夫だなんて、いきですね(笑)。
長い年月をじっと同じ場所で見守ってきた石くんのお話は、笑いあり涙ありで、最後は、現代の場面かな。青い空にカブトムシが飛んでいく場面がとてもすがすがしく感じられました。