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当世落語風絵本 孝行手首」 みんなの声

当世落語風絵本 孝行手首 作・絵:大島 妙子
出版社:理論社 理論社の特集ページがあります!
税込価格:\1,650
発行日:2010年04月
ISBN:9784652040911
評価スコア 4.56
評価ランキング 6,239
みんなの声 総数 47
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47件見つかりました

  • 他にはない おはなし 受賞レビュー

     なかなか すごいお話で びっくりしました。

     長屋に、慎ましく仲良く暮らす夫婦と その子どもがいました。ところが、その幼い子どもが事故でいきなり亡くなってしまいます。それから二十年・・・。ぜんそくの発作で死の淵まで行った父親が三途の川から帰って来た時に 着物にくっついていたものは、なんと 毛むくじゃらの大きな手首!その手首は・・・。

     気味悪さや、親子の情愛、大らかさ・・・いろんなものがいっぱい詰まったお話でした。絵も、そのようなものを とてもうまく表現しています。「テの助」の存在を、夫婦だけでなく、長屋の住人たちも ごく当たり前に受け入れているところがすごい。幸せの形はいろいろあるし、心の持ち方が大きいなぁ、と思いました。

     それにしても、器用で、力持ちの手がひとつあると、とても便利ですね。

    投稿日:2015/08/03

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  • 不思議な不思議な。。

    子供を持つ親の私が読みました。
    一人息子の小太郎を亡くした夫婦の悲しい気持ちがよく描かれていました。
    中盤からは手首が出てきて,独特の世界観が描かれた絵本でした。
    不思議な不思議なお話ではありましたが,お盆前の夏に読んだので,何だかそんなこともあるのではないか。。。という気持ちにさえなりながら最後まで読みました。
    子を想う親の気持ち,また親を想う亡き子の気持ちに,感動した絵本でもありました。

    投稿日:2015/07/29

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  • 親子の絆

    全頁試し読みで読みました。本当は、手首が怖くてぶるっとくる私なのですが、大島妙子さんのあたたかい作品なので夢中になって読んでました。親子の絆、夫婦が幼くしてなくなった子供を思う気持ちに感動したし、死んでも親を思う優しい気持ちに、親子の絆はいいなあって思いました。

    投稿日:2015/07/27

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  • 4歳の息子とレビューコンテストなので読みました。
    彼に読むのは、ちょっと早いんじゃないかと思いながら。
    文章は多く長いし、言葉もちょっと古風だし。
    だけど、杞憂。
    「また、読んで!!」とニコニコしながら持ってきました。

    ストーリーがかなり奇天烈で、でも最後まで読まないといられない感じで引き込まれます。うまい。
    最初があまりにもかわいそうで、
    次は三途の川で松吉のえり首をムンズとつかんだ毛むくじゃらの手首が怖く…。。
    それからの奇想天外なストーリーにワクワクします。読み手に与える感情をいろいろ大きく変化させ、まるでジェットコースターに乗っているみたい。
    主役級の登場人物(?)の「手首」のテの助という存在感があまりにも大きい。絵でもインパクト大。
    …私が読む中でこんな手首が出てくるの、初めてかも。
    その存在感で、どんな話になっていくのか全く想像もつかず、グイグイ引き込まれ、最後まで読むまで止まりません。

    イラスト自体も、お光と松吉の表情が迫力満点にデデンとデフォルメされていて、それも楽しい。幼い子にも、とても分かりやすい。
    息子も一緒になって笑っていました。

    長い文章ですが、テンポよく、4歳児にもそれなりに理解したみたいです。

    ちなみに息子は、テの助にねじりはちまきとふんどしをつける場面が楽しかったみたい。

    これは欲しい。

    投稿日:2015/07/29

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  • 落語風人情話

    奇抜なお話ですが、なんだかほろりとさせられる内容です。
    子どもの死と、親の死の世界の行き来。
    息子の手首に助けられるのですが、物語としてとてもしっとり感があって、一見不気味な手首も愛らしく思えました。
    ユーモアも十分に含まれているのですが、ちょっと笑えないので、落語としては失敗かも。
    オチもありませんが、親子夫婦の愛情が心に落ちました。

    投稿日:2015/08/01

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  • テンポよく

    • ポン太さん
    • 30代
    • ママ
    • 広島県
    • 男の子2歳、女の子0歳

    全ページためし読みで読みました。

    表紙の絵に「えっ!」、内容に「ぎょっ!」としましたが、とてもテンポよく読むことができました。
    子供が産まれてからたくさんの絵本を読んできましたが、内容も主人公もとても印象に残るお話でした。

    投稿日:2015/07/28

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  • 孝行息子

    • みちんさんさん
    • 30代
    • ママ
    • 愛知県
    • 女の子4歳、女の子2歳

    孝行手首?ふしぎなタイトルだなと思いながら読みました。
    最初から夫婦の子どもの幼い男の子が亡くなってしまい、衝撃でした。
    その後、夫も倒れてしまい…と思いきや。そこからはいろいろといいふうになってはいくのですが。
    まさにタイトル通り孝行手首!ですねー。手首が活躍するのには驚きました。

    投稿日:2015/08/02

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  • 落語“風”で涙

    落語って、オチのある気楽な話というイメージだったので、冒頭からの子どもの死だったり、死んだ子どもの手の傷をぬってやる母心の切なさに、こういう落語もあるのか〜と衝撃を受けたら、なんと落語“風”?

    中盤にきて、これはホラー?と思ったら、なんだか変な方向に!
    気味が悪いような、便利なような、羨ましいような…??
    「泣き」だけじゃない!さすが落語“風”(笑)

    結構長いお話でしたが、笑いあり、涙あり、ホラーありで飽きない展開でした。
    なんといっても、お話の根底にあるのは、家族の愛と絆。
    家族を見守る和尚さんの目にも涙がキラリン。
    とってもあったかい余韻が残ります。

    一緒にみていた娘の反応が、場面場面で変わるのが印象的でした!

    投稿日:2015/07/30

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  • 泣けます

    5歳息子がなくなり、ちぎれそうな小指を赤い糸で縫うお母さん。ある日、父親が死にそうになったら、ついてきた手首があった。その手首のおかげで、健康に、幸せになっていく夫婦。

    しかし、ふと気づくとその手首には小指に赤い糸があった。

    死んだ息子が不自由しないよう、おっかさんが死んで届けにいこうとする。間違って地獄についてしまい大変だが、手首が助けて戻ってくる。

    しばらくは親子2人と1手首で、仲良くやっていこう、、、。

    面白いし怖いし、でも、キュンとする素敵な絵本でした。長いけれど、子供もしっかり聞いていました。変わっているけど、良い絵本だと思います。

    なんだか切なくなって泣けてしまいました。

    投稿日:2015/08/02

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  • 一種のホラー話(笑)

    • レイラさん
    • 40代
    • ママ
    • 兵庫県
    • 男の子21歳、男の子19歳

    当世落語風絵本、と副題。
    そう、「落語」風、なんですね。
    ふむふむ。
    それにしても、ほら話とはいえ、いかにもホラー感漂う表紙絵に、
    覚悟を決め、深呼吸をして読み進めてまいりましょう。
    松吉・お光夫妻と息子の小太郎の幸せな家族に早々に不幸が。
    小太郎が大八車にひかれて死んでしまうのです。
    大けがの亡骸に、せめてもと、縫い糸で手当てする母の思いに胸が締め付けられます。
    さて、20年後、今度は松吉が死の床に。
    ところが生還した松吉の襟首に手首が。
    夢の中の三途の川での出来事が目の前にあり、夫婦はその手首を手厚くもてなすことになるのですね。
    奇妙なエピソードですが、ところどころ笑いも交え、ほろり、とさせる人情話は
    やはり落語テイスト。
    大島さんの軽妙な絵がまた、絶妙です。
    地獄や三途の川が理解できる年齢からでしょうか。

    投稿日:2015/07/21

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