赤ちゃん絵本では一目置いている三浦太郎さんの作品。
少しストーリー性のある絵本、ということでワクワクです。
小さな王さまが主人公。
表紙の姿が実物大(笑)というのですから、確かに!と実感してしまいます。
小さいが故に、いろいろと不便があるのですが、
ある時、大きなお姫さまをお嫁さんにしたところ、
何と問題が解決してしまうのです。
前半は王さまの心理を反映してか、黒い背景。
それはそれでスタイリッシュで良いのですが、
後半のカラフルな色の背景でもやっぱりスタイリッシュなので、
そのあたりはすごいなあ、と思います。
だってね、王さまのズボン、左右違う色ですが、全然下品ではないのです。
コラージュも多用していますが、なるほど!の完成度。
食卓のご馳走は、突っ込みも入れたくなりますが・・・。
シンプルな絵なのですが、それがまたストーリーにほどよく調和していて。
ラストも嬉しい展開です。
夫婦の子どもたちがとても楽しそうで、
きっと読者の子どもたちも共感できると思います。