「やんちゃ子グマがやってきた！〜森からのメッセージ〜 」 みんなの声

息子は割とさらっと読んだよう。あまりちゃんと読んでないのか、とにかく子グマが可愛い〜というノリ。
私は、泣きそうになるのを堪えながら読みました。
親を失った子グマ。初めての野生子グマの育児に奮闘する飼育員さんたちの姿。
色々と思うところはありますし、気になりすぎて二頭のその後を調べてみたりもしました。美海は、母親になったんですね。
二頭が末長く健康に幸せに暮らせることを、そっと願いました。

やんちゃ子グマがやってきた！を読んで、わたしも何て心温まるいい話なんだろうと大ファンになりました。でも、やんちゃ子グマのその後をあるＨＰでみて、考えてしまいました。決して幸せではなさそうです。
野生動物の保護って一筋縄ではいかないんだなあと、考えてしまいました。元気と美海に幸せになってほしい。追跡取材をして続編を作ったら、児童書にはならないはず。子グマたちがこれからどうなっていくのか、人間にできることはなんなのか、この本の事実をきっかけに考えていくことが一番大切な子グマからのメッセージだと思います。

2010年読書感想文コンクール小学校中学年課題図書。
長崎県佐世保市の動植物園で引き取られた野生のツキノワグマの
子グマたちの飼育の様子を書いたノンフィクション。
かわいい子グマの写真に思わず見入ってしまいます。
飼育の奮闘記はもちろんのこと、なぜ、子グマたちがここに引き取られたのか、
その理由を知ることで、いろいろと考えさせられますね。
そして、今もすくすく成長している事実を前に、
飼育の過程で関わった人々のたくさんの想いが感じられます。
大人が読んでも、これは立派な子育て記録で、
とても共感できました。
題名に込められた「やんちゃ」の意味がしみじみ伝わってきます。
園長さんの、「子グマを通して、自然の大切さをうったえたい、野生動物を守りたい」という姿勢に
とても共感しました。
まさしく森からのメッセージだなあ、と思いました。
子どもたちが人間と動物たちの関わりを考えるきっかけにもなると思います。