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星新一ショートショートセレクション(14) ボタン星からの贈り物」 みんなの声

星新一ショートショートセレクション(14) ボタン星からの贈り物 作:星 新一
絵:和田 誠
出版社:理論社 理論社の特集ページがあります!
税込価格:\1,540
発行日:2004年01月
ISBN:9784652020944
評価スコア 4.33
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  • 星新一は本の妖精?

      『星新一ショートショートセレクション14』(理論社)。
     表題作である「ボタン星からの贈り物」をはじめとして、13篇の「ショートショート」が収められた、児童書。
     装幀・挿絵(それぞれの作品にひとつ挿絵がついています)は、和田誠さん。

     いままでの巻より収められている作品が少ないのは、「午後の恐竜」という作品がちょっと長めのショートショートになっているから。
     これはある日突然世界中に恐竜が現れるのですが、実態がなく、その不思議な現象に誰もが首をひねります。その一方で、水爆を積んだ潜水艦が行方不明となっていて、もしかすると世界中で起こっている現象は、人が死の直面に過去の人生を見るというものではないか、つまり人類は滅んで…。
     ショートショート超えた、一級のSF作品として楽しめます。

     また、表題作の「ボタン星からの贈り物」もうまいオチがついていて、ショートショートというのは物語の設定の巧拙もありますが、オチの切れの良さとも関係しているように思います。
     思わずニヤリとするオチがあると、とても満足できます。
     星新一さんがいつまでも人気があるのは、そういったオチの巧さにあるといえます。

     この巻にある「友だち」という作品もいい。
     小さい娘がどうも妖精と遊んでいるようだと心配する父親。父親には妖精なんかつくりごとだと思っている。相談を受けた医者の言葉。
     「われわれは本を読み、そこから限りない知識と創造力を得ています。しかし、自分でその楽しみを味わう方法を、幼いころ、最初に手ほどきしてくれたのは、だれでしょう。」
     誰のところにも、妖精はやってきていたのかもしれません。

    投稿日:2024/05/01

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  • ゾッとする未来も垣間見え

    2004年刊行。「妖精配給会社」(1976)、「午後の恐竜」(1977)を底本とし、パンチの効いた短編を13話収録。
    宇宙人や、恐竜、幽霊、犯罪、不思議な出来事…など、いろいろな面白い話が楽しめるお得な本。
    それぞれの話が独立していて、読みきりなので、どこから読んでもかまわないところは気楽でいい。

    不幸な男の下に宝船がやってきて願いをかなえてくれる話や、勝手に空きビルを地獄の一部として利用される話など、大人にも充分に読み応えがある。社会問題や、人間の愚かさ、欲望などに対する強烈な皮肉や、筆者の独自の考えが表れていると思われるところもあり、大人になってからのほうが楽しめるかもしれない。

    最後に収録されている「午後の恐竜」は、地球の終わりを扱った妙な話で特に印象に残った。読者は安全な場所で物語の世界を楽しんでいるのだが、今、私の生きている世界でも同じようなことが起きるような気がしてしまい、妙な恐ろしさが感じられた。
    世界が平和であってほしいと、強く思う。

    投稿日:2021/11/10

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