タイトルや絵からは何やら楽しい雰囲気が感じられたのですが、切ないお話です。
子どもを愛するおとうさんの思いがひしひし伝わってきます。そして、おとうさんのことが大好きな子どもの気持ち。
子どもが成長していく頼もしい姿といつかは離れていく息子に生きる術を教え込むおとうさん。
おとうさんになるっていうことは子どもが生まれるっていうことだけとは違う気がします。子どものことを大切に思って、育てていくことで本当におとうさんになれるのかな、なんて考えてしまいました。そして、自分は辛くても子どものことを一番に考えてあげられる。そんなことを考えると本当に切なくなります。
うちの子はおとうさん大好きっ子です。私自身も子どもにはおとうさんを好きになって欲しい、尊敬して欲しいという思いがあり、ついおとうさんが活躍する本を選んでしまいます。
まだ2歳のうちの子は内容は良く分かっていないようですが、何故か気に入っています。内容が理解できるようになるまでずっと読み続けたいと思います。
うちのおとうさんは、たまに読み聞かせをしてくれているのですが、やっぱり独特の「味」があります。その味は母親の私には出せないものだと思いながら聞いています。
おとうさんもこの本はお気に入りで、読み聞かせしながら感動していました。最後の文章のないページにすごく思い入れがあるようです。