重厚な装丁と題名から難しく感じるかもしれませんが、
要は、古今東西、人々がイメージした地球の形を仕掛けも交えて解説してある絵本作品です。
内容的には、高校地理に相当すると思いますが、
単純に、こんな風に地球をとらえていたんだ!と視覚的に楽しむなら、
小学生くらいからでも大丈夫でしょう。
大人でも、地動説、天動説くらいの知識はあるでしょうが、
巨大な魚の上に大きな卵、その上に巨大な水牛、その角の上に大地がある、
なんてイメージ、嘘のような本当の話でびっくりです。
その不安定さゆえに地震が起こる、というのも、妙に説得力がありますね。
それにしても、大地を支えているのが、ヘビやゾウなどというのがすごいです。
中には、箱に入っている、だったり、裏返したお椀のような形、という表現も。
地球の形、となると、地球物理学的なアプローチも可能ですが、
あくまでも、「哲学する」ですので、理系が苦手な人でも大丈夫だと思います。