表紙の絵。あなたには何に見えますか?
アヒルですか?ウサギですか?
同じ空間にいて、同じものを見ていても(体験していても)
私が見えているものと、あなたが見えているものは違うのかもしれません。生きてきた年数や経験、色々な要素が絡み合って、みんなそれぞれの世界観を持っています。
「くちばしがあるから、アヒルだ!」
「それはウサギの耳でしょ」
とお互いに自分の見え方(世界観)を主張し合う。
そうこうするうちに、お互いに「ウサギだったかも」「『いやいやアヒルだったかも」とお互いに歩み寄ります。
そうも見えるね、そういう見方もあったんだ!!って気づかせて貰える瞬間。
この絵本のすごいところは、お互いに歩み寄って『めでたしめでたし』では終わらない。
また新たな物体が出てきて「アリクイだ!」「いや、ブラキオザウルスだ!」と始まる。
人間関係ってこういうことなんだろうな。
一つ歩み寄れたからと、相手の全部を解ったつもりになっちゃいけない。
人はお互いに成長していくものだし、感情も持ち合わせている。
その時その時の見え方を大切に、自分の世界観だけでなく、相手の世界観からも学ばせていただこうとする気持ちが大切ですね。