この作者さんは、言葉の音感が良いというか、
ゆうちゃんのセリフは全て心地よく口をついて出てきます。
どの本のゆうちゃんでも リズミカルなセリフが印象的なのですが、
特にこの本では色々なセリフを言っていて、
楽しめました。
子供が喜ぶ「繰り返し」も勿論あって、
「さんぽ さんぽ ぶらぶらさんぽ」と言いながら、
町中を探検していきます。
様々な場面でかわいいセリフが出てきますので、
普段の散歩でも同じセリフが自然と口から出てきます。
散歩に出かけるときは当然「さんぽさんぽ ぶらぶらさんぽ」、
散歩中に車がきたら、「かべかべか〜べ ぺったんこ」
と壁に寄り、
そして暗い路地など怖いものを見たときのおまじないもあり。
(「できたよできたよ」程 沢山ではありませんが実用的?)
巻末に、ゆうちゃんたちの散歩コースが描かれているのが
大人の目にも楽しい、一冊でした。