カメに興味のある息子にどうかな?と思い、手にとってみた絵本です。
ヘンリーはちよみちゃんが赤ちゃんの頃からのお気に入りのぬいぐるみで、
ずーっとちよみちゃんと一緒だったのですが、ある日ちよみちゃんが
病気になり、薄汚れていたヘンリーは、お医者さんに
「病気に良くない」と言われ、物置部屋に入れられてしまいます。
寝言でちよみちゃんが呼んでいることを知ったヘンリーは・・・
ちよみちゃんとヘンリーのお互いに大好きな思いがひしひしと
伝わってくるストーリーです。
ぬいぐるみに気持ちがあったなら、こんなこともあり得るのかな?と
思わせてくれるあたりが、とても夢がありますよね。
「おまえさんはあらってもらうのをまってるだけかい?」
とヘンリーが言われるシーンがあるのですが、その一言で前向きに
行動を始めるヘンリーには拍手を送りたい気持ちになりました。
息子の好きな笑えるお話ではなかったのですが、最後までじっと聞き入ってくれました。
きっと子供なりに感じるものがあったのではと思います。
ただ、このようなストーリーは以前読んだ絵本「ちいさいいすのはなし」にも
似ていたこともあり、新鮮な印象はありませんでしたが、
「ちいさいいすのはなし」が大人向けの絵本という印象があったので、
こちらの話のほうが子供には理解しやすいかなと思いました。