パトリシアは、ドレスに着替えて、そわそわしています。ひとりで“あの場所”へ行こうとしています。おばあちゃんに着替えを手伝ってもらいながら、背中を押してもらってのはじめてのひとりでのお出かけです。いったいどこへ行くのでしょうか。バスに乗ると黒人席という現実、公園のベンチにも白人用となっています。こんなにも薄情な人種差別の世界があったとな、なんて悲しい現実なのでしょうか。行き着くまでの、いろいろな差別に心を痛めながらたどり着いた場所とは…パトリシアが見上げる表情がとても印象的でした。
今では考えられない、こんな悲しい非常な過去があったことを、知っておくべきことだと改めて思いました。