この対談集は1998年に出たものですが、
今読んでもとても参考になる児童文学のすすめです。
河合さん長田さんともに児童文学への造詣が深く、
たくさんの示唆に富んだ言葉がたくさん含まれています。
「大人と子どものいちばんの違いは、」と語っているのは長田さん。
「子どもは窓を乗り越えて出入りできる人間」で
「大人というのはもう窓を乗り越えなくなった人間」という意見に
詩人の感性を感じました。
あの『ピーター・パン』がまさにそんな少年だったことを
思い出しました。
「子どもの本というのは「読みたい」とずっと心にのこっている本」と
長田さんが言っていますが、
大人がこの対談集を読む意味は
そういう「心に残っている」「読みたい本」を見つけだす
手伝いになってくれることでもあります。
この対談集ではたくさんの児童書。絵本が紹介されています。
きっとその中に、「読みたい本」が見つかるでしょう。
もしかしたら、児童文学は大人だから楽しめるジャンルかもしれません。
さあ、「子どもの本の森へ」踏み出しましょう。