今年の七夕に初めて、七夕の行事にちなんだ絵本を読みましたが、私が選んだのは、君島久子作の「たなばた」でした。今日、「たなばたものがたり」を読んでみて、同じお話でも、ずいぶんといろいろな説があり、伝えられ方も様々なのだなあ、と驚きました。個人的には、「たなばた」のお話のほうが好きなのですが、「たなばたものがたり」は、小さな子にもわかりやすく書かれた絵本であるように思いました。二俣英五郎さんの描く牛飼いと織姫も、どことなくコミカルで、悲恋物語であるにもかかわらず、悲しさ以上に、恋することの喜びのほうが前面に出ているようで、七月七日がより一層待ち遠しくなりそうです。いずれにしても、行事の由来を知って、お祝いをするのと、知らずにするのとでは、感じ方も、楽しみも、まったく異なってきますよね。まずは、どの絵本からでも、行事ごとの由来を読み聞かせてあげたいな、と思いました。