ウチの息子は、小学生になるまで、あまり昆虫とかになびくことがなく、ま、そういう
男の子もいるかもね...とほうっておいたのですが、とうとうこの夏休みに虫取りに出かけ、
自分の力で蝶を捕獲してから、昆虫に対して少し興味が湧いてきた感じだったので、
この絵本を1ページずつ、交替で読んでみることにしました。
虫取りの時に、セミだけは捕まえないルールにしていました。何年も土の中で、
やっと地上に出てきても1週間と言う短い期間しか生きられないから、好きなだけ
鳴かせてあげようね、と。
その裏づけにもってこいの話で、しかも、本当の友情って何だろうと考えさせられる、
実は奥の深い話だったので、ちょうど、セミの抜け殻をそこいらじゅうに見かけられる
この時期に読んでよかったなって思いました。
話のクライマックスで、本当はモグラくんにもきっと葛藤があったと思うのに、即、
セミくんを地上に連れ出すという行為、格好いいなぁ。親の私はそこに胸を打たれたので、
息子にこのことを聞いてみると、分っているんだか分っていないんだか、あやふやな様子で...。
感想は求めちゃいけないのは分るけれど、おーい!って、ちょっと残念でした。
二人が友達になったことがよかった、と言うのが、彼の感想です。この言葉に深い意味が
あることを祈っています(笑)
低学年の夏の読書感想文とかにもお奨めな絵本(話)だと思います。
是非、読んでみてください。