「葉っぱのフレディ−いのちの旅−」 みんなの声

季節は春から夏へ、そして冬の声を聞く頃、フレディはついに枝を離れる日が・・・。「大人のための癒しの絵本」の代名詞のようになっていますが、小学2年生の教室で読み聞かせたところ、みんな最後まで静かに聞いていました。命の尊さを幼心に感じてくれたのでしょうか。朗読として語られる事も多いと思います。耳からの言葉で想像を巡らすのもまた良いでしょう。本自体小さいので、集団の読み聞かせでは写真がよく見えないと思います。1人で、あるいは親子でしんみり読んで欲しいと思います。１５分程かかるお話で、幼児にはまだ理解できないかも知れません。でも、１枚の葉っぱが時の経過に連れて変化していく様を、その写真で一緒に感じてもらえるのではないでしょうか。

「生まれること」「変化すること」が「永遠の命」へとつながる意味を、フレディとダニエルの会話を通してわかりやすく語りかけている。
この本みたいに、必要となれば、写真は絵のたすけを受けるという手もありますね。

ただ、永遠の空想の世界があったら楽しいし、子どもはそういうところで想像力を働かせるのではないかと思いました。

以前から何回かとても良いという評判をきいていたのですが、やっと手に入れることができました。評判の通り、というか私にとっては、「激しく感動しました」という表現になります。読んでいて涙があとからあとからあふれ出て、まだ小さい我が子に読み聞かせの時が訪れたときにもきっと涙なしには読んであげることができないのではないか、と思います。
いままであまり、身近な人々の死をちゃんと自分の中で整理できていないところがありましたが、ちょっと落ち着くことができそうです。

子供から大人まで読んで何か考えさせられる本だと思います。
静かにゆっくり読みたい本です。