ようちえんで、お昼寝の前のある出来事から押入れに入らされることになった二人のお話。暗い押入れは、イメージの世界。恐かったり、暑かったり、協力したり、いろいろな不思議な空間です。いつのまにか、反省させられる場所から、何かを見つけ出すことのできるようになた二人の場所。言うことの聴かない男の子は、まるで我が家の息子と同じ。読み聞かせ中、黙って聴いており、ぼくだったら押入れの上の段にはいるなあとか、重ねて聴いています。ところが、高速道路が見えてきたりすると、おこられて、いれられたはずの押入れの意味が、すっかりどこかへ飛んでしましました。絵本の山場でもあるシーンは、どうやら、少し難しかったようです。
でも、この長いお話を2回続けて読まされました。このとき、やっとわかったみたいです。この本の面白さが。
「ごめんなさい」と先生にしがみついているときの、二人の様子は、自分かもしくはお友達に重ねていました。
おかあさんは、おしいれであそんだことあるの?と聞かれたとき「とても恐くて、楽しい場所だった。きよたも遊んでみる?」ときくとうれしそうに返事をしていました。一度は読んであげたい1冊でした。また、人の気持ちがわかるようになる本でした。
図書館で借りてきたのですが、購入しようと思います。