「もりのがっしょうだん」 みんなの声

大好きな先生の悪口を、面白おかしく　友達と話す。やりました。その時は、楽しいけど　一人になれば、心が　痛みました。この本と　同じです。森の「おゆるしづか」で、犯した罪が、許せれるように祈る。先生と生徒の、距離も　今ほど　遠くなかったような気がします。学校で先生と一緒に、読んでほしいです。

少年どうぶつ合唱団は、
いろいろな学校の生徒が集まって活動している集団です。

クマ・キツネ・アナグマの子が面白おかしく先生の悪口で盛り上がるので
ハリネズミの子も、つい先生の悪口をホラ吹きしてしまうのです。
みんなが面白い話で盛り上がっているから、
きっと自分も仲間に入りたかったんですよねぇ。

でも ちゃんと懺悔をして、祭典の日には心に一点の曇りもなく
晴れやかで清々しい気持ちで歌に臨めて良かったですね♪

それにしても、実はみんなホラを吹いて
良心の呵責に苦しんでいたというところが可愛らしく思えてしまいました。

皆に受けようと思って、ついウソをついちゃって…、でもやっぱり心はチクチク痛む…私も経験あるんです。
ハリネズミ君の気持ちが手に取るようにわかって、複雑な気持ちで読み進めると、他の皆も同じ気持ちだったなんて…。
ほっと、しちゃいました。
子供達に読んであげると、先生の悪口で、大笑い。ほんとに受けちゃいました。でも、こんな気持ちもあるんだなぁ〜って伝わってると嬉しいな。
子供と一緒に読みたい1冊です。

森の動物の子どもたちは、春の祭典で守り神にささげる歌を代表して歌うことになりました。４匹（クマ・キツネ・アナグマ・ハリネズミ）の子どもたちは学校も住んでいるところも違ったのでなかなか打ち解けることができませんでしたが、学校の先生の悪口を言うことで仲良しになりました。しかし、ハリネズミの学校の先生はとても優しいハリネズミだったので悪口仲間に加わることができません。仲間になりたくてハリネズミは作り話を始めます・・。友情と正直さを丁寧に描いている作品です。自分の心に正直になったとき子どもたちは美しい歌声を響かせたのです。動物たちのイキイキとした表情やラストシーンでの息を呑むような美しい空の挿絵は飯野和好さんの新しい魅力です。学校などで友達と一緒に共有したい絵本です。