おどろおどろしい表紙の割に楽しい絵本で、怖がりの子供達も、面白がって、聞いてくれました。
ある大きなお店の御隠居さんが、奉行人を連れて、大きな古いお屋敷に引っ越してきました。
そこは「お化け屋敷」という噂の家で、怖がりの奉行人は、引っ越しが終わるやいなや、やめてしまいました。
さて、困ったのは御隠居さん。
なんと出てきたひとつ目小僧を「まってましたと」奉行人がわりにつかいだします。
さんざん家の仕事をさせられて、いやになったのか、次の日やって来たのは別のおばけ、ろくろっくび。
その日も、全く怖がらずに、御隠居さんはろくろっくびをつかうんです。
その次の日はみつ目の大入道。
結局、毎日やってきていたおばけは、化けだぬきが脅かそうと化けていただけだったのです。
最後にたぬきがやってきてこういいます。
「あなた様ほど、ばけものつかいのあらいおかたは、ございません」
あぁ、そういう意味の「つかい」だったんですねー。
とにかく面白いお話なので、おばけの嫌いなお子さんでも大丈夫だと思います。