地面の中に住んで、地球の森を育てているもりおとこ。人間は身勝手ですよね。もりおとこが、育てても育てても、どんどん切ってしまいます。
この辺は、日本が高度成長期に、落葉樹を切り倒して、針葉樹である杉を大量に植えたけれど供給がなく、外国から大量に材木を仕入れてしまい山林が荒れてしまったことを彷彿とさせます。日本で大量に使われる割り箸のために、外国での植林伐採が進んでしまい、砂漠化が進んだり、土地が丸裸になりすぐに洪水になったりすることも。
自分だけがいい、自分の国だけが豊かであればということでは、すまなくなっている現在。消費大国である日本人の一人一人が自分にできることを考えていかなくてはいけないというメッセージがこめられているように感じました。
子どもにわかりやすく環境のことを伝える本でもあります。環境について一個人として何ができるのかを、考えさせられました。