「にこにこかぼちゃ」 みんなの声

安野 光雅氏の丁寧な絵で、たんたんと野菜や果物が並べられているだけなのですが、これを繰り返し繰り返し読んであげると、もうギンギラギンに見るんですね〜。やはり野菜や果物は赤ちゃんにとっても身近なものなので、興味津々なのでしょう。豆にしたって、ソラマメ、うずらまめ、金時豆など細かい種類まで網羅しているので大人も覚えてしまうお役立ち絵本です。

私はこの本の作者の絵が好きで、これを児童書コーナーで見つけたとき衝動買いしてしまいました。絵がとてもきれいなんですよ。
この本はいろいろな野菜・果物が、描かれています。種類もさくらんぼ、すいかなどみんなにおなじみのものから、マンゴスチン、さくらじまだいこんなど、聞いたことはあるけどあまりお目にかかれないものまであり、それらに付属の透明フィルムをかぶせると、困った顔や、にこにこ顔になるのです（透明フィルムの収納ポケットもちゃんとあります）。
ただの野菜、果物が透明フィルムをかぶせるだけで親しみやすい表情に変わり、いないいないばあのような楽しさがあります。本を読むより、ページをめくる事が楽しいくらいの１歳前くらいの子にいいかなと思います。

水彩画のような淡い色使いが印象的です。ストーリーはなくただ、果物や野菜の絵が並んでいるだけですが、その絵が本物と見間違えるほどリアルなのです。
おなじみの果物・野菜それに初めて見るちょっと珍しい果物・野菜までその数47種類。かぼちゃだけでも、「にほんかぼちゃ」「せいようかぼちゃ」「おもちゃかぼちゃ」と3種類も描かれているのです。一つ一つのものの名前に興味を持ち始めた子どもにはぴったりの絵本かも知れません。親子揃って野菜・果物博士になれそうな絵本です。

文章はなく、野菜や果物が美しく正確に描かれています。また、付属の透明シートを絵にのせると、ニコニコ顔になったり、怒った顔になったりして、絵に表情が生まれます。
初めての絵本にぴったりです。