1997年の出版だから納得するとともに、まずは不思議さを感じました。
今ではあまり見かけない人たち、私にしてもずいぶんと昔に見かけた記憶が残るほどの店が様々に描かれていて、懐かしい感じがしたのです。
今の子どもには少し解説が必要かもしれません。
そんなことは別にして、とても楽しい本です。
小学校からクラスで町探検。
町にはいろいろな家やお店があって、いろいろな人が生活しています。
表から見える生活、建物の中で行われている生活があります。
なんだか、探検しながら想像してみると、とても楽しくなってきました。
こんな視点で町を探検したら、いろいろな発見がありそうです。
秋山さんの絵にとてもこだわりと緻密さがあって、絵本のなかでも様々な発見があります。
鳥瞰して見た町を、角度を変えて描いてみたり、子どもの視点から見てみたり…。
同じ家を鳥瞰図から探してみたり、町に立ったつもりになって左右を見てみたりしていると、なんだか自分も探検しているつもりになりました。
描ききれないので、広場や門前の出店は個別紹介されています。
本のなかで、子どもたちは随分と歩いたようです。
普段は歩く道が決まっている自分ですが、道をかえてみるといろいろな発見がありそうです。
大人にとっても楽しい絵本でした。