ミミズのオッサンが散歩に出かけるとドーンとペンキとえのぐとクレヨンが空から降ってくる。もう町中がヌルヌルベトベトベタベタベタ〜。
オッサンがあふれるペンキとえのぐとクレヨンを食べはじめるときれいなどろになって出てくる。そしてあらわれたのはみどりの大地。昔にもどってしまったのだ。きょうりゅうになりたいと思ったオッサンに月は「そのままでいいよ」と声をかけます。
変わっていくものと変わらないものがあるんだということが、見事に表現されています。一見するとただのナンセンス絵本ですが、実はとっても深い意味があるのだと思う。しかし、この絵本は単純に「おもしろい」と楽しめば良いんじゃないかと思います。その分、最後の「そのままでいいよ」という言葉が印象に残ります。