ばばばあちゃんシリーズのイメージが強いさとうわきこさんですが、これは少し雰囲気が違います。
ぼくはとうさんがだいすき。
とうさんがいると、何をしても楽しい。ラッパだって上手にふける。
でも、とうさんはすぐいなくなってしまう。旅に出るんだ。
とうさんがいないと、ぼくはさびしい。ラッパもうまくふけないし・・・。
作者本人があとがきで、「もしかしたら絵かきさんなのかな、それとも音楽家なのかな。」と書いてらっしゃるこのとうさん、
私の亡き父も画家だったので、よそのお父さんとは違う独特の雰囲気よくわかります。(ただし、私の父は子煩悩じゃなかったけど・・・)
とうさんが変なお面をかぶって、旅から帰ってくる場面が気に入り、長男はさっそく自分も変なお面を作り始めました。彼もまた個性的なとうさんになるんじゃないでしょうか?(大人になっても、人とは違う彼らしさを持ち続けてほしいなあ。)