食べ物を作るという絵本はたくさんありますが、この絵本が元祖でしょう。
ぐりとぐらの大きなカステラは、1963年からずっと子供たち、いやそればかりかこの絵本を読んだ大人たちまでも、とりこにしてきました。実際にお菓子の先生をしている義姉も、小さい頃、このぐりとぐらの絵本に出会って、お菓子を作りたいと思うようになったそうです。
小さい頃読んでもらった私たちが、今度は自分の子どもたちに、この絵本を読んで聞かせるという幸せ。世代を超えてこの絵本が愛され続けているのは、子どもにずっと夢を与え続けているぐりとぐらのカステラの存在でしょう。
「ぐりぐらぐりぐら」のリズムにあわせて、体を揺り動かしている娘も、いつか自分の子どもにこの絵本を読んで聞かせる日がくるのでしょうか。