昔から私は「おいしそう」と言う理由で“ちびくろさんぼ”が大好きでした。差別につながる云々という例の騒ぎで、今ではどこにも売っていないだろうけど「息子にもあの楽しさを味合わせたい!」と、ず〜っと思っていました。
ある日、新聞で“ぐりとぐら”の誕生秘話を読み、これだ!と思ったのです。「幼稚園でどんな落ち着きのない子も、ちびくろさんぼを読むと、真剣に聞いている。特に、最後の、トラが溶けてバター(卵?)になってケーキ(卵焼き?)になる場面は、どの子も大好き。そんな風に子供が夢中になる絵本を作りたくて、“ぐりとぐら”を書いた」とありました。
「そういえば私、ぐりとぐらもおいしそうで、大好きだったんだわ」と思い出し、さっそく息子に読み聞かせました。たまご好きで、お料理好きな息子は大喜びでした。子供って、自分の好きなものが出てくる絵本が大好きなんですね。
でも、私だって読んでいるだけで口の中が「たまごたっぷりの、ふわふわかすてら」になっているんですもの。無理もないですね。