ラジオから聞こえてきたこの作品の読み聞かせを聴いて、大人の僕が癒されてしまいました。静かにゆっくりと、一言ゝを噛みしめるように綴られた愛の言葉を聴いているうちに、僕が息子に読んであげている風景が目に浮かんで来ました。一言ゝを伝えるように聞かせると、少し照れくさそうでもあり、でもとても嬉しそうな息子の笑顔が想像できました。最近息子には怒ったり叱ったりすることはあっても、褒めたり愛しているという気持ちを伝えることはあまりしていない気がします。面白い絵本ばかりではなく、こういう絵本も読んであげようと思いました。
また、作者の鈴木まもるさんがこの作品を作られたのは、人間関係にとても疲れていた時だったというエピソードを聞きました。感動した僕も今そうなのかはさておき、絵本は読む時の状況や体調によっても受け留め方が全然変わるもの。ただこの作品は絵本の持つ本質(子供の為のものであり、親子の絆を強めるコミュニケーションツール)そのものであるのように感じました。