この手の絵本は、いい作品だとわかっていても、人に紹介されないと、手にしない種類かもしれません。
うちの子どもたちは動物がとても好きです。なので、このモグラのモール君の気持ちはよくわかったと思います。
モール君とひなとりの距離がとても素敵に描かれていました。
そして、大切なことを諭すとき、ごく自然に「おじいちゃん」が登場して、モール君と散歩に行くんです。
物語は正直、よくある内容でした。が、パトリック・ベイソンの絵の表現がとても素晴らしく、モール君や彼を取り巻く環境、感情の変化さえも、見事に描いてくれていて、この絵本がとても素晴らしいものに仕上がっている。と、私は感じました。
「命の大切さ」って、きちんと説明されてると、意固地になってしまったら、反抗したくなったりするけど、こんな絵本を1つ読んであげることで、何か感じて、気付いてくれると素敵だな。と思いました。