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きつねとねずみ」 みんなの声

きつねとねずみ 作:ビターリー・V・ビアンキ
絵:山田 三郎
訳:内田 莉莎子
出版社:福音館書店
税込価格:\1,100
発行日:1967年03月
ISBN:9784834000962
評価スコア 4.49
評価ランキング 10,524
みんなの声 総数 40
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  • きつねのあかちゃんにも思いやり

    娘は、この本を開く前に、まず裏表紙の絵からおはなしの世界に入っていきます。木の実を3つも頭の上に積んでいる子(ねずみ)がいるとか、あの子は肩に背負って踊っているとか、お母さんにおんぶしているのは赤ちゃんだね、など、1匹1匹のねずみをよーく観察してから、ゆっくりと本をひっくり返します。穴の中でも、赤ちゃんはお母さんのおなかの上で眠っているとか、しっぽを引っ張ってる子がいるとか、逆立ちしてる子もいると、さらに観察は続きます。それだけでも、とても楽しい本です。そして、きつねのだんなが、「すてきなごちそう」に逃げられて、しょんぼりしている場面では、「きつねのあかちゃんも、おなかがすいてるんだね。きつねさんは、むしをさがしてたべればいいよ。そうすれば、おなかがいっぱいになるよ。」と、きつねのえさのことも気遣う娘。自然界のルールは厳しいけれど、他の生き物を敬い、思いやる心も培ってほしいな、と願っています。

    投稿日:2007/05/13

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  • 土の中の世界が見えます。

    • 多夢さん
    • 40代
    • ママ
    • 兵庫県
    • 女の子6歳

    きつねとねずみ。食うものと食われるもの。
    自然界の摂理の厳しさを、ユーモアを交えながら、
    きつねとねずみの命を懸けたやり取りが続きます。
    きつねが勝つか。ねずみが勝つか・・・

    シンプルだけど、きつねとねずみの会話のやりとりが子供の心をつかみます。
    やっぱり、ねずみの立場になってドキドキして応援したくなりそう。

    また、普段見ることのできない土の中の絵。
    いろんなものが細かく描かれていて、眺めているだけでも楽しそう。
    子供にとって、未知なる世界はすごく興味があります。
    ねずみの生活を垣間見ることが出来て面白いようです。

    地味な色合いですが、きつねやねずみのしぐさや表情が豊かで、とても素敵です。

    文章がシンプルなので、小さなお子さんから楽しめると思います。

    投稿日:2007/04/17

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  • 大丈夫かなぁ・・・

    シンプルな話の中に、迫ってくる緊迫感。きつねにねずみが食べられてしまうのでは・・・と、読みながらドキドキしてしまいました。でも、小さい動物が頭をつかって大きな動物に堂々とむかっていくその姿にあっぱれ!!っていう感じです。

    投稿日:2007/04/09

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  • 思いがけず精密な絵に再会

    • 金のりんごさん
    • 40代
    • ママ
    • 神奈川県
    • 女の子12歳、男の子9歳、男の子7歳

    何気なく手にとって作者を見ると、聞き覚えがありました。
    実家に昔からある『ビアンキ動物記 森の新聞』という本の作者でした。
    実は「森の新聞」は厚い本だったので、読まなかったのですが、動物の精密な絵が表紙にあったことだけは覚えています。
    このお話に出てくるきつねとねずみも、とても精密な描写がされています。
    絵だけではなく、内容も、きつねとねずみの掛け合いが楽しく、ねずみの知恵に感心してしまいます。
    次男が「短いね」と言うほど、あっという間に終わってしまうお話ですが、ねずみの巣穴を横から見ることができたりと、とても楽しめます。

    投稿日:2007/03/27

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  • リアルな断面図がおもしろい

    地味な表紙ですが,自然界の摂理そのままのリアルな感じがユーモラスに描かれています。
    この秋は幼稚園でどんぐりひろいにもいきましたので,
    ねずみが地中にどんぐりを食料として貯蔵しているのを興味深そうにみていました。
    狭いところが大好きな子供には 家族みんなで丸まって眠る落ち葉を敷いた狭い横穴も
    とても魅力的にうつるようです。

    投稿日:2006/12/02

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  • 土の中が楽しい

    • めりぃさん
    • 30代
    • ママ
    • 東京都
    • 女の子7歳

    土の中の絵は子供にとってとても楽しい場面。

    この絵本はストーリーはさほど凝っていないけれど

    絵を見ているだけで楽しいようです。

    こんなところにモグラもいて、こんなところにどんぐりが・・・。

    絵本の世界ではきつねもねずみもずる賢いことが多いけど

    どちらかと言えば、ねずみはいい意味でのずる賢さかな??

    この絵本の中のねずみも、きつねより1枚上手ですよ♪

    投稿日:2006/09/18

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  • ねずみの巣穴が素敵です

    お人よしのきつねと、すばしっこくて頭のきれるねずみの
    やり取りがおもしろい。「おあいにくさま」ときつねをかわしていくねずみがおもしろい。土の中のねずみの巣穴が暖かくて、明るい感じがとても良い。

    投稿日:2006/08/14

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  • 絵がステキ。

    言葉遣いが古くさいので、子供がおもしろがってました。絵が細かくて、ねずみの生活もかいま見れるのも面白いです。子供って、弱肉強食とか食物連鎖を漠然とは理解してるはずだけど、こういう絵本に出てくる動物と、動物園の動物とちゃんとつないで考えられてるのかな・・・。自分は別物として考えてたような。大人になって読み聞かせをしながら、残酷なないようだなあって気がついた絵本、結構あるんですよね。これもその1つ。

    投稿日:2006/08/05

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  • シンプルなのがいい

    • サンフラワーさん
    • 30代
    • その他の方
    • 岐阜県
    • 男の子9歳、女の子4歳

     ねずみがあなを掘っているところにきつねが来て、「なんだってじめんをほったんだい?」とたずねる。「すあなをつくったのさ。」と答えるねずみ。なんとかして、ねずみをつかまえようとするきつねだが、最後には、ねずみに逃げられてしまう。
     絵が写実的で、短いお話ですが、イソップ物語のように楽しめます。

    投稿日:2004/03/10

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  • 地中の断面図が魅力

    • ムースさん
    • 40代
    • ママ
    • その他
    • 男の子9歳、女の子4歳

     きつね一家とねずみ一家のかけひきが、わかりやすい詩の口調で語られるお話。子供の頃、この写実的で温もりのあるイラストに随分魅せられました。特に地中の断面図は、いつもいつも眺めていた記憶があります。枯れ葉やどんぐり、まつぼっくりの置かれたねずみの部屋がうらやましくて、枯れ葉のベッドは自分でも作ってみようと秋が来るたび夢見たほど。
     お話では、きつねから逃れることのできたねずみ一家の姿にホッとしました。子供だったので、応援したのはねずみの方。でも、きつねのお父さんも子供たちがいるのに、獲物を獲られず大変だったのですね。当時は、その視点がありませんでした。 
     自然界の姿をそのまま描き切り、ちょっぴりユーモア、ちょっぴり悲哀、ちょっぴり同情などなど、いろんな気持ちが味わえます。
     思い出いっぱいの作品なのに、長い間、子供には読んでいませんでした。娘もやはり、ねずみのお部屋が魅力的なよう。ねずみ、きつねのしぐさ・表情が、とっても素敵ですよ。

    投稿日:2003/11/08

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