子ぶたのイザベルは、美術館の一枚の絵に描かれた天使に恋をします。イザベルの想いが通じて、ある日すてきな奇跡が起こり、二人は楽しく過ごしますが……。
女の子の恋心を描いた、切なくてかわいい絵本。ハンスレーベンのマットな色合いと大胆な筆さばきが好きで、3年ほど前、英語版を購入。でもやっぱり絵本は原書か、翻訳なら母語で読むのがいいですね。石津ちひろさんの邦訳がイザベルのキャラクターにぴったりでした。特に「でも、そんなの、べつにいいじゃん!」がすごく好き。原書のフランス語ではどうなっているのかなあ。今、日本語で読んでみて、じーんと胸に染み入るものがあり、ますます好きな作品になってしまいました。
子供に読むというより、これはママが女の子になったつもりで読みたい絵本。女の子への贈り物にもいいですね。クリスマスやバレンタインあたりに人気の出そうな作品です。リサとガスパールファンは、もちろん必読。