おじいちゃんの口笛」 みんなの声

おじいちゃんの口笛 作:ウルフ・スタルク
絵:アンナ・ヘグルンド
訳:菱木 晃子
出版社:ほるぷ出版 ほるぷ出版の特集ページがあります!
税込価格:\1,760
発行日:1995年
ISBN:9784593503247
評価スコア 4.78
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  • ベッラがもらったものもたくさん

     ニルスおじいちゃんにとって、晩年の充実した日々となったベッラとの時間。 
     にわか仕立ての孫と祖父の組み合わせ。
     お互いを求める心が、わずかの間に二人の優しい心を触れ合わせ、素敵な時間を作って行きます。

     こどもは、やはりしなやかな存在です。
     相手に対する先入観を持たずなんの抵抗もなく懐に飛び込んでいける。
     この“素”がニルスおじいちゃんを、この「ごっこ」へと引き込めたのかもしれません。

     サクランボの木の上でのシーンは、その情景が目に浮かび、なんて可愛くて楽しい悪戯だろうと思いました。
     直伝の口笛は、きっとニルスおじいちゃんに届いたと思います。

     この時間は、ベッラがもらったものもたくさんあると思います。
     心を込めて、人のために努力すること。
     人の立場に立って、考えること。
     そして、なによりも、「人の死」と出会ったこと。

     これからの人生で、“時間“を大切にし、そしてさらに優しさや思いやりが、育まれていくと思います。
     読後、表紙絵を見直し、ネクタイの足つきの凧があがっている絵を見て、再びグッと来ました。

    投稿日:2010/02/09

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  • 血は関係ない

    • ベーベさん
    • 30代
    • その他の方
    • 長野県

    にわか仕立てのおじいちゃんと孫の関係からはじまっても、触れ合ううちに関係は深まり、愛情も深まっていく、いいお話でした。最後は泣きましたが、ちゃんと前向きにうけとる少年たちの姿が印象的でした。
    映画を観ているような感じのする本でした。

    投稿日:2010/01/23

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  • おじいちゃんを見つけられる場所

    • レイラさん
    • 40代
    • ママ
    • 兵庫県
    • 男の子15歳、男の子13歳

    介護関係の仕事をしている読み語りメンバーが、大人向けの絵本として
    セレクトして紹介してくれた本です。
    ぼくは友人のベッラに自分のおじいちゃんの自慢をするのです。
    うらやましがるベッラを、ぼくは「おじいちゃんを見つけられる」場所へ案内します。
    黒い車(霊柩車)が並んでいる礼拝堂の隣の、老人ホームです。
    このあたりからちょっとびっくりしてしまいます。
    さらに驚いたことに、ドアの空いていた部屋に居た見知らぬおじいさんに声をかけ、
    ベッラは孫に成りすましてしまうのです。
    最初は少し違和感があったのですが、段々と打ち解けていく二人の姿が
    とてもいとおしくなってきました。
    最初から描かれている礼拝堂でわかるように、
    ラストではこのおじいさんの死まで描かれるのですが、
    幸せな二人のひと時があったので、なぜかしら心穏やかに受け入れることができました。
    少し長いですが、じっくりと味わってほしい作品でした。

    投稿日:2009/07/15

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  • 素敵な思い出

    ぼくからおじいちゃんの話を聞いたベッラ。 

    ベッラとぼくは、老人ホームへ行き、ある老人におじいちゃんになってもらいます。老人がベッラをすんなり孫と認めるのは少し呆けていたから?それとも子どもの素直な心が通じたから?なのかはわかりませんが、擬似的な関係が描かれています。

    擬似的とはいえ、お互いに相手を思いやる気持ちがあります。ベッラがおじいちゃんのために口笛を上手に吹きたいという気持ちや誕生日を祝ってあげたいという気持ちは、本物。

    短かったけれども、二人の間に心の交流が生まれたこと、それはとても良い思い出となることでしょう。

    人が亡くなっても思い出や教えてもらったことは残っていくし、温かい気持ちというものは忘れないことでしょう。

    静かですが感動的な内容で、おじいちゃんの誕生日をぼくとベッラが一生懸命祝ってあげようという気持ちが伝わってきました。温かいお話だと思います。おじいちゃんの晩年に素敵な思い出がつけ加わってよかったと思いました。

    投稿日:2008/01/11

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  • ベッラの口笛を聴かせたかった…。

    • てんぐざるさん
    • 30代
    • ママ
    • 埼玉県
    • 女の子11歳、女の子6歳

    作者のウルフスタンクは、自国スウェーデンやドイツでは有名な作家だそうです。
    この絵本は文章が割と長いお話なので、本を読むのが苦手なお子さんですと、まず簡単には手に取らないだろうなと思います。が、とても素敵な絵本なので、ぜひ、身近な大人が読み聞かせてあげて欲しい作品です。
    テーマには「死」や「老い」、「家族」など、重たいものを感じますが、登場する少年たちが、常に前向きで明るく、元気なので、絵本全体のイメージとしてはむしろ明るい感じがします。
    (いとうひろしさんの「だいじょうぶだいじょうぶ」をイメージしていただけると、この絵本の印象が伝わりやすいんじゃないでしょうか?)

    「おじいちゃん」欲しさに突然老人ホームへ行き、「孫」宣言をしてしまうベッラ。それに対して、身よりなく淋しい老後をおくっていたニルスは何も反論ぜずに受け入れてくれます。
    ベッラと友人のウルフは毎日のよう「おじいちゃん」に会いに老人ホームへ出かけていきます。
    そして、あるとき「おじいちゃん」の好きだという曲を口笛で聴かせてもらい、ベッラはおじいちゃんへのプレゼントに一生懸命口笛の練習を始めます。
    ベッラ(孫)とニルス(おじいちゃん)の交流を見ていると、「血」以上のつながりを感じずに入られませんでした。最後は、悲しい結末を迎えてしまいますが、「孫」と出会えた数日間はニルスにとって、とても素敵な時間だったと思います。
    今年の発表でも、また人間の寿命は延びたそうで。
    人はどんどん長寿になっていくようですが、これからは老いの時間をどう過ごすか、増々重要な問題になっていきそうですね。

    投稿日:2006/11/28

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  • 名作です

    友達の話を聞いておじいちゃんがほしくなったベッラ。友達と一緒に老人ホーム行って、一人のおじいさんと知りありになる。おじいさんもひとりぼっちだった。
    素直な少年の心。おじいさんのやさしさ。最後に彼らがおじいさんの死を静かに受け止め、お別れをする場面はとても素敵です。

    投稿日:2004/05/08

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  • いい!とにかくいい!!

    • まりん♪さん
    • 30代
    • ママ
    • 福岡県
    • 女の子11歳

    遠慮のない子ども、そして素直に受け入れるおじいちゃん。
    こころ温まるとても素敵なお話です。
    海外では演劇にもなっているそうです。
    老人の死という場面も自然に描かれていて、お説教じみてなくて・・・いいです!
    小学校高学年からにお薦めです。

    投稿日:2003/11/11

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