おいしそう???バレエにはとうてい似つかわしくないこの形容詞。
「白ブタのみずうみ」。劇場にはおいしそうなブタたちが続々と入っていきます。はらぺこオオカミは偶然チケットを手に入れて、いざ食べに行かん、と劇場に入り込みますが、なんとブタたちの演ずるバレエに釘付けになってしまいます。貯金をはたいて再び観劇、あろうことかたまらずに舞台に乱入、飛び入りで踊ってしまうのでした。
バレエの造詣に深くない娘たちには残念ながら、うけませんでした。
私的には、価値観を180度変えてしまうほどの舞台に出会ったオオカミをうらやましく思いました。絵も西欧風で個性的だし、リスと家主のおばさんが気に入ったのです、が、町並みに日本語を加えるのはどおかなぁ。訳者のさくまさんもご苦労なさったでしょうが、あとがきで興味深い注釈をされていたので、あえて訳をいれずに出来れば全ページをオリジナルでみたかった。(最後の新聞は無理かな)