お気に入りの人形が行方不明になったオリビア。あちこち一生懸命探しますが、ある嵐の夜、変な物音を聞きつけたオリビアがそこで見たものは……!とハラハラ、ドキドキの手に汗握るミステリーで終わるのかと思いきや、人形を見つけた後、パパは代わりの人形を買いに行けばいいよ、と言って、オリビアも一度はいいかなって思ったふうだったのに、やっぱりお気に入りの人形を諦めきれずに、自分で一所懸命直します。直った人形は全く元通りとは言えないけれど、人形もオリビアもとても嬉しそうでした。そこに至るまでの描写が「物を大事にしなさい」一辺倒ではなくて、とても良かったと思います。やっぱり、新しいものを買ってあげると言われれば大人だって心が動きます。それでもそれでも、と悩んだオリビア。きっと直った人形はいままで以上に大事なものになったと思います。