夢がありますね。
作者の青山邦彦さんは建築家出身とのことですが、建築家である以前に、すごく夢のある、少年の心を持った人なのではないかと思いました。
テーマとしては、地球で他の生きものと一緒に生きていくにはどうしたらいいか、ということらしいですが、その他の生きものとして選んだのが小人であるということが、夢があると思うのです。
そして、この本の中の人間たちは、小人がいるということで大騒ぎをしたり、テレビ局に連絡したりもしない。
ごく自然に、一緒に住みやすい家はどんな家かだけを考えている。
それが本当に必要な共存の心なのでしょう。
それにしてもこんなにたくさんの小人たちがよくも集まったものです。
その一人一人がそれぞれ忙しそうに働いたりしているわけですから、各ページを隈なく見るとなると、図書館で借りるだけでは見きれないかもしれませんね。