6歳の誕生日にプレゼントし、夜寝る前に、1章だけ読み聞かせてあげました。そして本棚に並べ、あとは知らんぷりと決めました。
寝る前の読書が親子の習慣です。
この頃息子のお気に入りはもっぱら「図鑑」の類。物語には興味を示さないかな、とも思っていたのですが、何日か後に、黙々と「エルマーのぼうけん」を読んでいる息子の姿が。
そして数日後、「おもしろかったー!」と満足しきった笑顔で読み終えていました。
「ママ、エルマーがね」
と、まるで「今日保育所で誰々くんがね」と教えてくれるのと同じような調子で、本の主人公がしたこと、言ったことを教えてくれます。
今の息子にとって、自分に近く、友達のような存在に感じられたのでしょう。
6歳の男の子って、自分だってすぐにもすごい冒険に出発できると信じているようなところがありますね。
一度読み終えた後も、時々本棚から取りだしては、気に入ったところを読み返しているようです。
絵本から、文章が主体の本への移行期に出会う本は、子供にとって大きな意味をもつような気がします。
本っておもしろい、と心から思えるような経験を積んでほしい。そんな思いにこたえてくれる、すばらしい作品です。