幼稚園で、歯の検診がありました。
「虫歯はないぞ。でも、いけない歯がいっぽんあるなあ。これは抜いたほうがいいな。」
と、たぬきそっくりの先生に言われてしまいます。
やっぱり、子供でも一人前に悩むんだ。
友達には、オニバと言われるし、おかあさんは、全然気がつかない。
あげくのはてには、カメに歯がないといっていじめて、自分の気持ちをぶつける始末。
そしてその夜、怖い夢を見た息子にはじめてまさるの気持ちに気がつくおかあさん。
まさるは、お母さんと一緒に歯医者に行き、治療をします。
そして、オニバはきれいになくなっていました。
オニバといわれた歯を抜くまでの子供の心の不安な出来事、心の葛藤が、よくわかりました。
娘の場合、定期的に検診に行っているので、歯医者さんが怖いといって、今は泣きません。
読み聞かせ後、「オニバがなくなってよかったね。」と娘もほっとしていました。