子供の空想ってこんなものかもしれませんね。もし、自分の家があったら、それぞれの部屋を好きな色で塗って、自分の好きな模様をつけて、窓をいっぱいつけたり、大きな絵を描いたり……。ほんわかした「ぼく」の夢が伝わってくるようです。こういう空想のできる子は、きっと温かい家族に囲まれて幸せなんだと思います。それとも、こういう空想こそ、どんな境遇の子供にとってもエネルギー源なんでしょうか。これを子供らしさって言うのかな。大人が失ってしまったものを感じさせる本です。絵も、センダックにしては珍しく?ほのぼの系です。