「けんちゃんでんしゃ」 みんなの声

今ではほとんど見かけない路面電車ですが、交通機関の花形だった時期がありました。
町並みを見ながら、身近に運転席を見られる、とても親しみのある乗り物でした。
その路面電車に憧れたけんちゃんのことはよくわかります。
戦争を挟んだ懐かしい時代の物語です。
そんな乗り物だから、地方に行って路面電車を見かけると感慨深いものがあります。
絵本としては古いかも知れませんが、まだまだ現役でいて欲しいですね。

こどものころから近くを走るちんちんで電車が大好きで
ちんちん電車の運転手さんになるのが夢のけんちゃんの
夢が叶って運転手さんになるんだけど
長い年月の間に色々な事が起こり（戦争とか）
けんちゃんの運転するちんちん電車の廃止されかけ・・・
小さい頃からの夢が叶うとても希望のある本です。
うちの息子達も電車がとても好きで下の子は運転手に
なると言っているので特に
この本がとても好きなようです。
電車好きと言う事だけじゃなく
色々と大人としても考えさせられた本です。

ちんちん電車が大好きなけんちゃんは、大きくなったらちんちん電車の運転手になるのが夢。大人になり夢がかないました。みんなに愛されていたちんちん電車ですが、戦後にはバス、タクシー、電車など様々な乗り物が増え、ちんちん電車はどんどん姿を消し、けんちゃんの運転する路線だけが残されることになりました。

戦前から戦後のお話で、タイムスリップしたよう。子供の頃大好きなことが大人になって夢がかなうというのが、希望を持たせてくれます。
ここでも、便利な世の中になることで悲しい気持ちの人もいることが強く表れています。ちんちん電車のよさを認める人たちの意見が反映されていてほっとします。今も残っているんですもんね。
我が子達はちんちん電車を知りませんが、道路を走っていて興味を持ったようです。