頭の中でぐー、ちょき、ぱーの今日の強さを見定め、
兄妹とのケーキ争奪戦に葛藤する男の子。
実況中継のように詳しく語られる、その胸の内が面白かったです。
私、じゃんけんって、実はフェアじゃないと思うのです。
本当に不思議なんですが、私も息子もめっちゃくちゃ弱いので・・・。
このお話でも、お母さんに「じゃんけん以外の方法を考えてあげたら?」と思ったりもしたけれど、
色々工夫してごらん、とか
負けて悔しい気持ちも体験しながら大きくおなり、とかって気持ちもあるのかしら?
このお家、なんだかんだいい雰囲気で、戦いの後は和みました。
我が家は2人兄弟なので、1つのおやつは半分ずつですが、
「負けたくない」がきっかけで始まる兄弟ゲンカの多いこと。
つい「やめなさーい」って止めてしまいますが
こんなお話を読むと、怪我さえなければ「ライバルがいて、いいじゃない?」と思えてきます。
じゃんけんを理解しはじめた幼児さんから、小学校低学年のお子さんにおすすめです。
じゃんけんという身近な題材と、はっきりした色使いの絵が、お話し会にもよさそうです。