絵本のタイトルにしては堅いなぁと思って読み始めると、とっても「重い」内容にちょっととまどってしまいました。
デパートの昆虫売り場で、少年はクワガタの値段について店員に尋ねる所から始まります。「クワガタの値段ってどうやって決めるの?」同じに見えるクワガタなのに、300円と3000円があることに気づいて尋ねたのです。ふつうは6本あるクワガタの足が捕獲の際にちぎれてしまって5本しかないからだと店員は答えます。少年は、お小遣いをたくさんもっているのに足のちぎれた方をくださいというのです。「お金があるのだったらフツウの方を買えば?足のちぎれたのはあげるから」そういう店員に少年は・・・。
一歩間違うと道徳の教材になってしまいそうなので、注意が必要だと思います。でも、「軽くて楽しい」本ばかり読んでいたのでは、では子どもたちの成長に偏りが出ると思います。きっと子どもたちの心に響くと思います。もちろん、読み手の方もね。