中学生へのメッセージとして探し出した1冊でした。
生きることとは何か。
そのために、死ぬとは何か、大事なものを失うこととは何かを考えると、悲しみの向こうに生きることの大事さが見えてくる。
NHKのテレビ番組、「課外授業、ようこそ先輩」で新井さんが取り組んだことが本になりました。
自分の大事なものを絵に描きます。
その絵を燃やすことで死の疑似体験。
多感な中学生に、悲しみを体験させることから生きることの大事さを実感させました。
すばらしいと思いました。
純粋な心に染みいる授業です。
この本を繰り返し読み返しているところで、「東北関東大震災」が起きました。
こちらは授業ではない。
受け入れるしかない悲しみと、こうして生きていることに対する感謝と、あまりにむごい現実の中で様々な思いを込めて再度この本を読み返しました。
生命の大切さ、大事さ、有難さを伝えてくれた本です。
絶望や、虚無や、空白になってしまった自分の心を埋めてくれる本として、中学生にお薦めです。