昔々から草原を見守っていたイチジクの木が見た、動物達のドラマの一こま。それが、動物達が主催する裁判と言う形で語られて行きます。
そして、裁判は読者に弱肉強食の自然の中での機能を明快に説明してくれるのです。病気になった動物のたどる運命は?それぞれの動物にとっては、過酷なものであっても、その群れ、種族、ひいては草原全体、アフリカ全土・・・という、大きな視点で見た場合、仕方がないものであること。いえいえ、そればかりか、理にかなった物であることが、読み終わればわかります。
4歳の末娘にと、大好きなあべ弘士さんの絵だったので選んだのですが、内容は小学生向きでした。