図書館のちょっと古びた本でしたが
赤く縁取られた、おしゃれなペン画の表紙が気になり、手にとりました。
主人公の「ぼく」は言います、お隣に住む夫婦は泥棒だと。
「ほんとうなんだからしょうがないよ。だってね、近所の物知りじいさんが教えてくれたんだ。」
・・・でも、お隣のご夫婦、表紙と違ってとても温和で、
ごくごく普通に暮らしているだけだと思うんですけど!
「ぼく」は小さな探偵さんになり、毎日お隣を見張っています。
ご主人が自動車の修理をしているだけでも
「現場からすぐ逃げられるように」手入れしている等々、
もう、全部アヤシく思える「ぼく」。
あの「物知りじいさん」に近況報告しているような絵もあり
あぁ・・・と思いつつも可笑しく、オチも楽しめました。
大人向けかと思い、自分用に借りたのですが
次男のリクエストで読んだら、耳だけ聞いていた長男も途中からやって来て、
終始ニヤニヤニヤニヤ、時々フフッと鼻で笑い、「面白かった〜」と言っていました。
小学校中学年位〜大人の方に、たまにはこんな作品もいかがでしょう。
線が細いので、おうちでの読み聞かせや、一人読みがおすすめです。