犬を飼っている人には、なんとも言えない絵本だと思います。
我が家にも黒い老犬がいます。飼いはじめた時は子犬だったのに、いつの間にか自分の年を追い越していく。
そして、あれほど飛び回っていたのに歩くのもおっくうそう。しばらく前までは寝ているところを見たこともなかったのに、最近は無防備に寝てばかり。
絵本のクロと同じです。
よく考えると、犬は家族そのもの。
老いていく犬は、子犬のときから今までの家族の歴史を見事に表現してくれていました。しかも、お父さんと同じ誕生日だなんて。
親子三代をみつめた20歳の犬。
まもなく、自分より先に天国に行くんだよね。
自分よりおにいちゃんのクロ。これから、この子どもの成長に大きな道しるべを作るのでしょうか。
犬を飼っている家庭にお薦めの絵本です。